Enagic Junior Championship 後記
2016年7月18日から21日までの3日間に亘るEnagic Junior Championshipへの参戦および24日そして25,26日に開催されたSCPGA Junior Tournament参戦を無事に終了いたしました。
期間中、連日気温35度近い中の競技に、病気、怪我などが無く無事に全員が元気に帰国できたことを先ずはご報告いたします。
これも、普段からエナジックゴルフアカデミーでの体力作りを培われた成果と考えております。
校長を始めコーチの皆様の尽力のお陰です。
19日から3日間の本戦シード選手に加え、前日18日の予選会参加選手11名を加えた総勢14名の挑戦が実現したのは、ひとえに大城会長の熱意に支えられたエナジック総力の力添えの結果であります。
選手一同に代わりまして、大きな感謝を述べさせていただきたいと存じます。
Enagic Junior Championship試合結果
11名の予選挑戦者の内3名が予選通過を果たし、本戦シード選手3名に加えた6名が決勝に進みました。
男子成績は、玉城元気選手の通算3アンダー12位タイ
次は、三浦ハルキ選手の通算2アンダー17位タイ
そして山城タイユウ選手2オーバー28位タイ
コハツ ヨウ選手20オーバー49位
女子成績は、仲西ナツミ1アンダー6位
金城ワカナ5オーバー9位タイ 予選会メダリスト1アンダー
尚、沖縄大会優勝者Putt Sridama選手は、4アンダー9位タイで終了しました。
3日間をアンダーパーで終了した3選手は、慣れない環境の中大健闘をしました。
但し、優勝スコア11アンダーには大きく届かず、満足の中にも今後の課題を痛感したことと想像します。
広い世界に飛び出して、本物との対戦を経験させたいという大城会長の意図を反映させる、典型的な試合結果であると強く感じました。
しかし、明るい話題も沢山ありました。
金城選手の予選会トップ通過、そして仲西選手の最終日ラウンドに記録した試合における初の60代等々、今後に繋がる大きなワンステップを踏むことが出来たことと感じております。
特筆すべきは、男子トップ3の選手の年齢は17歳、14歳、16歳、女子トップは16歳、18歳、15歳と、決して年齢順に強いと言うわけではなく、ゴルフの成熟度の若年齢化がさらに進んでいることは間違い有りません。
まだ中学生、まだ高校1年生といったのんびりした感覚を捨て、今すぐにでも挑戦できる実力を早期に身につけていけるよう促していく必要があります。
又、男子トップ3は、韓国(アメリカ籍)、タイ、アメリカ、女子トップ4は、中国(アメリカ籍)、韓国、アメリカ、台湾といったアジア勢のジュニアゴルフへの勢力は更に加速していて、アジアからはもう韓国だけではありません。
アメリカのスポーツは、プロだけではなく世界各国からの強豪が集まる場所です。
カリフォルニアという場所の特性も一部は有りますが、まさにワールドツアーの舞台となっています。
試合後のエナジック選手達とのミーティングにおいて、ほぼ全員が感想として述べていたのは、決してショット/スイングでは負けている気はしないが、他国選手のアプローチ/パットの上手さに因るスコアメイクに長けていることを印象付けられたようです。
ゴルフのレベルアップの為の大きなヒントとなったはずです。
SCPGA Rec Park Summer Championship / SCPGA Ping 2day Series 結果報告
Enagic Junior Championships参加者14名の内6名が九州ジュニアゴルフ参加のため帰国。
残った8名に加え、この2大会に参加の2名を加えた10名が2試合を戦いました。
24日は1日のトーナメントで会場も比較的易しいコースでしたので、参加選手の上位独占を予想しておりましたが、結果は厳しいものとなりました。
男子15~18歳の部優勝72イーブンパーに対し、74で3位となった名城アイメン選手が最上位。
男子9~11歳の部優勝1アンダーに対し田川ハヤテ選手の3オーバー4位は健闘でした。
しかし、女子に関しては、明るい話題を沢山残しました。
女子15~18歳の部
岩谷カナ選手 75 1オーバー優勝
玉城アイカ選手 77 3オーバー2位
女子12~14歳の部
田川スズミ選手 76 2オーバー優勝
それぞれ自己ベストスコアの更新さらにはハーフといえど初のアンダーパーを記録など、これからのステップアップに繋がる健闘をいたしました。
翌日からのPing 2Day Seriesは、猛暑の中Industry Hills難コースでの開催でした。
男子15~18歳の部は、優勝2日間トータル9オーバーとスコアが伸びない中、13-バー7位タイが上位二人という、物足りない結果となりました。
男子9~11歳の部は、優勝が1アンダーと飛びぬけたものとはいえ、田川ハヤテ選手が7オーバーで2位と健闘しました。
女子は15~18歳の部で岩谷カナ選手が2日間通算10オーバー12位、玉城アイカ選手が13オーバー15位タイと、まずまずの健闘をしました。
しかし、この中で優勝スコアは6アンダー、2位5アンダー、3位4アンダーという上位を独占した選手団がいたことをご報告します。
フィリピンからのジュニアナショナルチーム7名が参加していました。
2ヶ月間に亘る全米を回るツアーを終えての最終戦とのことでした。
実力の違いをまざまざと見せ付けられた結果と言えます。
女子12~14歳の部でも、このナショナルチームメンバーの一人がイーブンパーで優勝。
2位に5打差、3位に15打差をつけた圧勝でした。
AJGA結果報告でも述べさせていただいたアジア勢の勢力にフィリピンも忘れてはならないことを改めて痛感いたしました。
総じて、世界に羽ばたくためのレベルアップの必要性を選手に肌で感じてもらう最高の機会をいただけたことに改めて感謝いたします。
単にアメリカで試合をした経験だけでなく、明るい話題を持ち帰ると共に、今後のテーマを明確に設定し早期のレベルアップを図る必要性を全員が感じた大きな意義のある遠征となりましたことをご報告いたします。
そして、大城会長の掲げる、世界に羽ばたく選手育成の本当の意味での第一歩を今踏み出したことを実感しています。
この経験が今回遠征した選手だけでなく、他のアカデミーの選手達に伝わることで他の選手にも夢と希望そして現実の厳しさに立ち向う勇気を持っていただく結果になることを切に願っています。
早期にこれに気付き、将来の夢を世界に広げられる準備がなるべく早くできたら、必ず将来世界に通用する一人として成功することになるでしょう。
子供達の将来のため、この一大イベントの発展と更なる効果を上げていく為の準備を直ぐに進めていきたいと感じています。
今回、ゴルフだけでなく食事の際にも、自身で英語でコミュニケートする機会をなるべく経験してもらうべく努力いたしました。
沢山のエピソード、成功談、失敗談を抱えて選手達は帰国しました。
これらを思い出話だけに終わらせず、これからやらなければならないことへのMotivationsとしてもらえたらと願っています。
遠征の最後の大きなイベントとしてお招きいただいたEnagic Global Conventionで、ラスベガスまで見聞することができました。
タイからのPutt Sridama選手を加えた11名の選手達にとって、Global Conventionのステージで4000名の前で一言といえど英語で挨拶をした経験は忘れられないことでしょう。
あのようなステージに将来上ってスピーチすることがあったら、それは本当の夢が叶った瞬間になっているのだと想像し感動しておりました。
最後に、長い日程に渡りコーチとして引率として運転手として大活躍いただいた渡嘉敷、小川両コーチ、そして、父母代表として選手達の面倒を見ていただいた玉城チアキさん田川カオリさん、皆様本当にご苦労様でした。
有難うございました。