私は、七月十七日に日本を出発し二十四日までの八日間アメリカ遠征に参加しました。
短い期間でしたが、スコアーを出せるプレーとはどんなプレーなのか。
また試合に強いプレーヤーになるには何をすべきかなど学び、考えさせられた、実りのある大会遠征でした。
自分は、四月三日、四日に瀬嵩で行われた予選を通過することができませんでした。
にもかかわらず代表選手として、アメリカ遠征に参加させていただいたことに対して感謝の気持ちで一杯です。
また大会期間中、ホテルに宿泊するとき、食事をするとき、移動や余暇、どんなときもトラブルなく安心して過ごすことができました。
そのおかげで私たちはプレーに集中することができました。
日本・アメリカのエナジック社員の方々、コーチ、トム金澤さん、父母の皆さん、多くの方々が私たちの遠征のために協力してくださったおかげだと思います。
本当にありがとうございます。
この貴重な経験をゴルフの技術、心の成長につなげていきたいと思います。
そのために今回エナジックジュニアチャンピオンシップで優勝できなかった理由を必死に考えて、普段の練習にも生かしていきたいと思います。
今回のアメリカ大会で大きな収穫がありました。
それは、世界に羽ばたくゴルファーという理想像がどんなものか、自分の中でイメージできたということです。
今までに大城会長は、「世界に羽ばたくゴルファーになりなさい。」という言葉を何度もおっしゃっていました。
ですがそれってどんな選手なのだろう、何をすればなれるのだろうという具体的なことは考えていませんでした。
ですが今回、ゴルフの本場アメリカへ行き試合経験を積むことによってどんな舞台でどんなプレーをするべきか、どんな練習が必要なのかがぼんやりとではありますが見えてきたような気がします。
その理想像のおかげで自身の目標もクリアになりました。
目標は大きく分けて三つあります。
一つは百ヤード以内からの寄せワンの確立をあげることです。
瀬嵩でいきなり3アンダーを出したパット君やAJGAの試合で上位にいる選手は共通して百ヤード以内の寄せワン率が高いなと感じました。
それに比べ私は、百ヤード以内の特に障害のないチャンスショットからの取りこぼしが多いと思います。
五十~百ヤード先の一、二ヤードを打ち分ける練習の量を増やして、もったいないショットを減らしていきたいです。
二つ目は練習中のプレーと試合中のプレーのギャップを減らすことです。
私は、いま、試合になるとショットの制度が極端に下がってしまいます。
トムさんはしきりに「練習中の動きが試合でできる人は、強いんだ。」と言っていました。
そうなるためにトムさんから教わった右ポケットを後ろに引くというイメージを自分のものにしたいと思います。
また、これをしたら何時でも何処でも大丈夫と自信が持てるような安定したルーティンを考えたいと思います。
この二つの目標を達成できれば、その場の景色や状況に惑わされずに向きたい方向に立てて安心して振れると思います。
最後の目標は、もっとゴルフを楽しむことです。
アメリカでBJという黒人選手と出会いました。
彼はいつも笑顔で、よく歌を歌い、よくしゃべり、とても楽しそうにゴルフをしていました。
彼のおかげで自分も楽しくプレーできました。
最近は、結果を出したいという気持ちが強くなりすぎて、ゴルフをエンジョイすることができていなかった気がします。
重圧がかかる場面でも笑顔で、ゴルフを楽しめるようにしたいです。
最後に、私はアメリカの人が好きです。
英語がヘタクソでも「コミュニケーションとりたいです。」
というやる気さえあれば、みんなフレンドリーに接してくれました。
また、大会運営が日本より簡潔で、少し適当な感じもさっぱりしていていいなと思います。
絶対にまたアメリカに行って文化や考え方についても知りたいなと思います。
アメリカに行くチャンスをくださった大城会長をはじめ、私たちを支えてくださった方々に心から感謝申し上げます。
Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.
―明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。
これは、ガンジーの残した言葉です。
この言葉にならって謙虚に、学ぶ姿勢をもって、一日一日の練習を精一杯頑張りたいと思います。
PLAYER | 予選順位 | 予選スコア | 本戦順位 | 本戦スコア |
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Saito Kota斉藤 耕太 | T41 | +7 (79) | - | - |